第一部・俺の天使

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カタカタとキーボードを叩く白く長い指。その指から視線を徐々に上げていく。 ふっくらとしたベストサイズの胸。 肩までの黒髪は後頭部で無造作に纏められ、スラリとしたうなじには後れ毛がかかっている。 耳元ではピアスがキラリと光り、食べ頃の熟れたサクランボのような唇に血色のいいピンク色のふっくらとした頬。 パソコンの画面を見つめる目元には小振りの眼鏡。その奥には漆黒の瞳。長い睫毛が揺れ、前髪の間からは形のいい眉が見え隠れしている。 まさに天使。 全てが俺好みの天使がそこにいる。
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