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「鈴木っ、見てみろよ」
なんだかテンション高めの声で呼ばれた。
「な、な、何ですか?」
動揺しながら声のした方へいくと、彼女は風呂場にいた。そして嬉しそうに「この風呂ガラス張り」とにやけると服のまま浴室へ入り、浴槽脇にあったスイッチを押した。
すると浴槽の底にあるライトがつき、それは次々とレインボーカラーに変わり浴室を妖しげに照らし始め……。
泡でいっぱいになった浴槽にいつものように無造作に髪を束ね、頬をほんのりピンクに染めた佐藤さんが入っている。
彼女は次々と変わっていく光に照らされた泡を手で掬うとその泡をフーッと吹き飛ばし、そして視線を上げ意味ありげに微笑んで……。
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