10年生恋歌

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「ゆい、ゲームって何するの?」 「とーぜん、マチとあたしでかくれんぼ!鬼ごっこだと先生に見つかったあと厄介だからさ」 ゆいは、何が当然なのか解らないが校内でかくれんぼをするつもりらしい。 今時、高校生にもなってかくれんぼをするのもどうかと思うが、久しぶりに昔の遊びをするのもいいだろう。 「ちなみに、かくれてもいい範囲は今いる3階のみで鬼はあたしから!マチは逃げてね!」 「もう決まってるし…まぁ、いっちょやりますか!!」 「あっ、いい忘れてたけどあたしに捕まったらバツゲームだよ!ガンバってねぇ!」 「えっ、そんなの聞いてn「よーいスタート!」」 ゆいに少し…いや、すごく無理やりな感じで始められたあたしは、とにかく一生懸命走って隠れられそうな場所を見つけた。 あっ、この階だけでもなかなか難しいんだよ? 自分で言うのもアレだけどなんたって、ここはエリートセレブ校! ここの階だけでも、すごく広いんだ! 大体だと、普通の学校の10倍以上位かな… だから隠れる場所はたくさんあるの! で、あたしはこの階にある図書室の本棚の隙間にいるんだけど… ガラガラガラ ヤバッ!誰か来たみたい。 ゆいかな…?バツゲームって何するんだろ? なんか怖いな… ゆいのことだから、またイジワルなバツゲームなんだろうな… この間なんか、あたしの家の近所に住んでる獰猛犬にエサをあげてくるとかいう… ブルッ 思い出しただけで寒気がするよ で、本当に誰が来たんだろ? ゆいだったら見つかったらバツゲームだし、静かにして様子を見てみよう
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