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照り付ける太陽が眩しい。
まだ桜の散る季節だと言うのに、寒さを感じないこの暑さ。
「あぁ…だりぃな…」
この小説の主人公、
師奴間 笑-シヌマ ショウ-は誰にも聞こえないような声で、ポツリと呟いた。
現在進行形で、全寮制男子校、私立芦鷹学園の中を歩き中の彼。
あまりの広さに、眠そうに眼を擦り、欠伸で涙が零れる。
そんな笑の事を、周りはチラチラと見つめていた。
笑は気付いていないようだが、笑が通る度道が出来る。
周りはボソボソと
「お綺麗…」や「抱きてぇ…」
等と言葉を発していた。
そんな事に全く気付いていない彼は、
笑「男しかいねぇ―…俺のチnコ再起不能になんだろ、絶対」
…なんて、空気の読めない言葉を怠そうな顔で告げたのだ。
当然周りは…
「え…(゚Д゚)」と
ポカーンとした顔で笑をガン見していた。
その視線に気付いたのか、
「なにコッチみてんだよ?…殺んぞ」
と、ガンついた顔で睨み付けた。
するとチワワの様な可愛い奴等が、
「きゃぁぁぁーっ!ヤってぇぇぇ///」
と、違う意味で言葉を受け止めていた。
しかし、笑は気付かず…
笑「んだぁ?…Mばっかなのかよ…」
引いたような顔で周りを睨み付けた。
その反応にチワワ達は
「やばぃっ…スタンドアップしたって//」
なんて、卑猥な発言をしたことにも…笑は気付いていないようだ。
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