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「さて…」
源三郎は、ロッカーから九五式軍刀と九九式小銃*を(両方とも届出済み)取り出す。
*九九式長小銃のことを言う。
「手入れと行きますか…」
と言って手入れを始めた。
九五式軍刀・九九式小銃、手入れ中…
「よし…手入れ完了…と…」
源三郎は、時計が夜の7時を指していたのを見て台所へ向かう。
「今日は…」
冷蔵庫の中身を確認していたその時…
ピンポーーーーーン!!
「…来たか…」
だが、そう呟くだけで冷蔵庫から食材を取り出す。
「ほうほう…今日は豚肉と野菜の蒸し焼きか…」
「…勝手に上がんないでくれませんか?先輩?」
勝手に源三郎の家に上がりこんだのは、源三郎の一つ上の高卒認定者…
「何を言う!この山口 静巴(ヤマヅチ シズハ)!!そんなことお構いなしだよ!!純粋に愛を求める乙女に…そんなのは通用しないぞ!!」
何を根拠に言っているのか知らないが、源三郎はもう慣れているのか蒸し器の準備をし始める。
「純愛求めている乙女なら、勝手に彼氏の家に上がり込んで来ませんよ…」
蒸し器の準備の時、源三郎は適当にツッコミを入れる。
「何を言うか!?彼氏を想っているこそ!こういうことをするのだ!!」
「理屈おかしく有りませんか?」
「何…私は正常だよ?」
「はいはい…そーですね…」
源三郎は、蒸し器の二段目に豚肉と野菜が盛られた陶磁器を入れる。
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