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「いやはや、誰だって童心に帰りたいものですね。分かります。ププ…………」
「ミカエルさぁ~ん?そう言いながら頬を膨らまして笑いを堪えているのが見えるんですけどぉ~?」
「『真っ暗な空間の中心でアレを叫ぶ』……………ヤベ、マジ受けねぇ映画だ(笑)」
「オンドラァァァア!!人間は誰だって最初の始まりはジ○リなんだよ!!皆、自分の家を見て『家の中にまっくろくろすけいる!』って思ったり、デカい雲を見て『あの中にラピュタある!』って思うんだよぉぉぉぉぉおお!!だから俺の行動は悪くねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええ!!!!」
「え?ライブ延長ありかよ。今夜の深夜アニメ録れるかな?」
「聞けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええ!!!!!」
「んで?召喚獣はミカエルさんなのか?」
「いえ、私は仲介役みたいなものでして。透さんに合う召喚獣がこの世界にはいなかったのでこちらで用意しましたよ。もうすぐあの辺からくるはずなのですが………」
ミカエルさんが指差したのは何もない場所。
何を言って…………
ズパンッ!!
「ぬぉぉお!!?」
突如、空間に5本の切れ目が入り暖簾のような形になる。
驚いて尻もちをついている俺を尻目に、それをくぐって現れたのは着流しに袴を履き、長い黒い髪を一つに纏めた女性。
その手には竹の物干し竿。
え?あれで斬ったの?
女性はズンズンと俺に近づき、俺の襟首を掴んで持ち上げて俺を立たせる。
え、えらく腕力があるのですね。
俺より頭半分背が高い女性は次に俺の全身を舐めるように見つめだす。
全身を見ると半歩後ろに下がる。
そして、やっと言葉を出した。
「何だいアンタ!そのだらしない格好は!?」
…………………オカン?
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