脇役だけど最強だったら関係ないよねっ!

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「何だその変ちくりんな頭は!?」 「これは俺の………ああ!髪の毛下ろさないで!!」 「何でシャツを出してるの!ズボンももう少し上げなさい!」 「おぐっ!?」 「第一ボタンを締めろ!ネクタイもだらしないわ!ちゃんと締めなさい!!」 「グゲッ!?」 「…………ん?あんた、中に着ているその赤いシャツはなんなの!?脱げ!!」 「ちょっ!?これどういうシチュエーション!?普通逆じゃね!?ああ!脱がすんじゃねぇ!あ!あ!ら、らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 「んで、そいつ誰だよ?」 「ああ、コーちゃんの事ですか?」 俺が女にもみくちゃにされている間、ずっと笑っていたこの腹黒天使は隣にいる女に視線を向ける。 このオカン、コーちゃんって言うのか。 「コーちゃんって透さんの世界では有名な大剣豪ですよ。」 「おう、私はそこそこ名は売れてたな。」 「はぁ?女の大剣豪なんて聞いたことないぞ?」 「そうですか?確か…………あぁ、巌流島の決闘で有名な筈ですよね、コーちゃん?」 「まあ、負けたけどねぇ。」 巌流島? 闘って負けたのは確か佐々木小次郎…………………… 「この女、佐々木小次郎ぉぉぉぉぉおおお!!!?」 「おう、私は佐々木小次郎だよ。」
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