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「だけど同じ世界から来た筈の貴方は違うような気がしました。貴方は決して慢心せず、力を使う為に訓練している感じがします」
「おーおー、大層な評価だな。俺は脇役だぞ?絶対主人公になれない存在だぜ?」
「さぁ?脇役が主人公に勝てない道理もないでしょう?」
そう言って魔武器を構えるラミナ。
この女、面白いな。
思わず口角が上がっていた俺は立ち上がり干将・莫耶を取り出す。
お互い睨み合い暫くの静寂。
そして、足は静から動へ。
お互い上段から斬りかかり刃はぶつかり合いそのまま振り下ろす。
俺は左手の莫耶を上へ振り上げるがラミナはそれを上体を逸らして避け、横に回転しながら魔武器を横に振る。
俺は一歩下がりそれを避ける。
今度はラミナが一歩踏み出し袈裟斬りをするが俺はクロスしてそれを受け止めた。
「おお、中々だな」
「それは、どうも!」
ラミナは俺を押し出し、一歩踏み出し俺に迫る。
確かに動きは速いがコーちゃんとは比べ物にならん!
俺の横斬りをラミナは防ぎ、ラミナの袈裟斬りを俺は防ぐ。
一つ、二つ、三つ…………お互い切り結びながら攻めて防いでの攻防を繰り返した。
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