プロローグ

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人生は山あり谷ありである。 人生は決して楽な物ではなく時には苦があり、悪い時には死がある。 人はそれを乗り越えることで強くなり、そして成長していく。 それは決して損な物ではないと俺は思う。 ああ、悪い、話が逸れたな。 まあ、俺こと漆谷 進はそんな山あり谷ありの人生を登山家並に経験した事がある。 いや、“あった”の方が正しいか? 幼少の頃の事は省くが俺は20にも満たない若い頃から外国へと渡り暗殺者の道へ。 まあ某13みたいにスナイパーライフルで狙ったりする事もしたりはするけど基本、俺は乗り込んで直接相手を葬るようにしている。 それで仕事の成功率、正確さなどの点から『死の音』なんて厨二病くさい異名が付けられた。 俺にとっては運が良かったとしか言いようがないけどな。 だけどそんなものも長くは続かなかった。 仕事が入ったから依頼主に会いにとある廃工場へ。 だけどそこに居たのは俺を良く思っていないクズと銃を構えた野郎共十人くらいだった。 そう罠だった。 罠だと即座に分かった俺はホルスターからデザートイーグルを抜き取りクズに発砲。 見事クズの頭はトマトのように破裂した。 それと同時に意識はブラックアウトした。 恐らく撃たれて殺されたのだろう。 んで、目を覚ましたら……… 「どこだよここは…………」
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