序章:きっかけ

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私は、自分の前に八咫野尊が座っているのに驚いた。 尊は、自己紹介をしてから、紙を手渡した。 私は、渡された紙を見て、黙り込んだ。 その紙には、こう書かれていた。 騒いだり、さっきまでに起こったこと、我の正体などについてしゃべったら魂と刻を破壊する。それと、バストいくつ? その様子を見て、夜風がこっちに来て、私の手を引っ張って、無理矢理屋上に連れて行った。 屋上に連れて行かれた私は、手を振りほどき、 「いきなり何のつもり? アイツ…八咫野尊は、何者なの? 選んだって…何を選んだの?」 と聴くと、夜風は、私をフェンスの方まで追い詰め、 「いきなり連れて来て悪かった。そんで、こーいうことすんのは抵抗あるけど…ってか、先謝っとくわ。」 と言って、私をフェンスに押し倒し、キスをした。 私は、動揺した。初めてのキス。 しかも、キスされた瞬間に、夜風が尊に見せられた映像が流れ込んで来た。 く、苦しい…こんなの…こんなの嫌。
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