2章:運命の刻

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な、何なの…この赤い蛇… 夢幻郷…? 意味わからない… 私の中の世界ってこと…? 「…私は、蛇ではない。龍じゃ。私は、そなたの持って生まれた内なる力であり、生命の根源じゃ。」 潜在能力ってこと…? この赤い龍が? 「私はどうすればいいの?」 「私と契約し、奴らに心の臓と刻の記憶を差し出せば、刻の支配者になれる。」 「わかったわ。夜風ももうなったって言うし、いいわ、契約して。」 と言った瞬間に、赤い龍は、私の身体に巻きついてきた。 その時に、私の中に 私の頭の中に 何かが流れ込んできた… 記憶…? この赤い龍知ってる… 私、会ったことある… この場所で… 「詠唱を唱えよ。今のそなたならできるはずじゃ。」
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