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「土方さんのせいですよ」
「なにがだよ」
「彼女、黙っちゃったじゃないですか」
じと~っと土方さんを見るとちょっとだけ『まずったか…?』みたいな顔で目を逸らされました。
まったく。
「土方くん、焦っては遠回りになるよ。話を聴くのにも順序があるだろう?」
山南さんも呆れ顔です。
土方さんってば山南さんにはどうやっても敵わないからな。ぷぷっ。不貞腐れてます。面白いなぁ。
「まずは彼女の名前からではないかい?」
さすが山南さん!
名前分かんないと何て呼べばいいのか困りますしね!彼女何て名前なんだろう。
「分かったよっ!」
「そうでした。私、佐内っていいます。まずは助けていただいたようでありがとうございます」
土方さんが喚いたすぐ後に彼女がこちらに頭を下げていました。私たちの話聞いてたみたいですね。
ま、彼女のすぐ脇でしてたんですから当たり前ですね。
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