16人が本棚に入れています
本棚に追加
「今回に限らなくても、毎回そうなんだけどな。でも今回は、なんというか、やる気が出ないっていうか……物足りないかっていうか…………。なあ、こんなことして何がしたいんだ? 遥の父さんは……」
「さあね、私も分からない。けど、お父さんの考えてることがよく解らないのは、大ちゃんも分かってるでしょ?」
「そうだな……」
今さら過ぎる愚痴に、思わず微笑してしまった。
「じゃあさ、今回のことで、遥は何か聞いてないのか?」
「えーっとね……あっ、昨日の深夜にさ、地震があったのは知ってる?」
「地震? 知らないな……」
「私は気付かなかったんだけど、結構揺れたみたい。大ちゃんは気付いた?」
「俺は寝てたな……。でも、その地震とこの穴掘りは、どう関係があるんだ?」
最初のコメントを投稿しよう!