DUF

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「今回に限らなくても、毎回そうなんだけどな。でも今回は、なんというか、やる気が出ないっていうか……物足りないかっていうか…………。なあ、こんなことして何がしたいんだ? 遥の父さんは……」 「さあね、私も分からない。けど、お父さんの考えてることがよく解らないのは、大ちゃんも分かってるでしょ?」 「そうだな……」  今さら過ぎる愚痴に、思わず微笑してしまった。 「じゃあさ、今回のことで、遥は何か聞いてないのか?」 「えーっとね……あっ、昨日の深夜にさ、地震があったのは知ってる?」 「地震? 知らないな……」 「私は気付かなかったんだけど、結構揺れたみたい。大ちゃんは気付いた?」 「俺は寝てたな……。でも、その地震とこの穴掘りは、どう関係があるんだ?」
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