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■主人公はどこの誰か
物語の主人公は、当然ながら魅力的な人物でなければなりません。
主人公が魅力的でないと、読者はそれだけで読むのをやめてしまいます。
主人公を好きになってもらえば、読者は物語についてきてくれます。
では、どうやったら主人公を好きになってもらえるのでしょうか。
そのポイントは、読者が主人公に共感できることです。
共感するためには、読者が主人公の考え方を理解し、そして読者が主人公に感情移入できることが必要です。
主人公の考え方というのは、目的意識に表れます。
主人公は、物語を通して何を目指しているのか。
その動機はなんなのか。
ただ巻き込まれただけの主人公であったとしても、どういう風に物語に絡んでいくのかというところに必ず目的があるはずです。
これが読者を惹きつけるものであればあるほど、読者の共感を呼びやすいです。
また、感情移入するために必要なのは、長所と短所を併せ持つことです。
主人公は何ができて、何ができないのか。
それはなぜなのか。
長所こそが主人公の人間的な魅力になりますし、かといって短所がなければ物語に起伏を作れませんし、何より主人公が読者から遠くかけ離れたものになってしまい、感情移入できなくなってしまいます。
これらのポイントを意識しながら、主人公の人物像を作っていくとよいと思います。
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