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上「だって私、まだ魔法使いとしては未熟で」
中「もう良いわ、ウンザリなんだよ魔法とか何とか!!元の平和な生活に戻りてぇよ!!」
上「そんな……酷いよ中君、私なりに中君の為に頑張ってるのに」
中「その言い方もムカつくんだよ!!恩付けがましくて、結局俺の役に立ってねぇし」
上「じゃあ私はどうしたら良いの?中君は私が何をしたら喜んでくれるの?」
中「家から出て行け……と言いたい所だが、人間界に身寄りが無いのにそれはあんまりだ。だから、俺に話し掛けるな。それで勘弁してやる」
上「……うん、分かった。それが中君の望みなんだね」
中「そうだ。この後からお前は俺と一切喋るな。そしたらこの家に置く事を許してやる」
上「少し寂しいけど仕方ないよね、大丈夫、耐えてみせるよ」
中「……」
上「中君とコミュニケーション出来ない寂しさは、この中君のパンツをクンカクンカスーハースーハーする事で紛らわす事にするよ」
中「やっぱり出て行けェェェ!!」バタン
中「はぁ、これでせいせいしたぜ……」
下「中兄ィ、あの女を追い出したの?」
中「何だお前、聞いてたのか?」
下「うん、そこの陰で聞いてた。細かい所はよく聞き取れなかったけど」
中(アイツが魔法使いだって事はバレてないみたいだな)
下「でもやっと中兄ィも目が覚めたんだね?」
中「ん?俺はキチンと起きてるぞ?」
下「そう言う意味じゃないよ。やっと中兄ィも、あの泥棒猫から私のもとに帰って来てくれたんだね」
中「泥棒猫って……」
下「中兄ィがまた私の物に、私だけの物になった……これからはずっと一緒だよ?」
中「え?」
下「でも今回みたいに他の女になびくような事があったらいけないよね……」スッ
中「おい、そのトンカチ」
下「誰にも絶対に邪魔されない、二人だけの世界に行こうか……」ゴッ
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