反動体と憂愛

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   *****  あなたに敵はいない。  私はあなたに触れたい。  あなたの心に触れたい。  ほんのそれだけ。  あなたの心の明るい部分も、  あなたの心の暗い部分も、  あなたの心の曲がった部分も、  あなたの心のまっすぐな部分も、  余所を見るあなたの瞳と、  その温かい手の平にも、  それら全てに私は触れていたい。  私はあなたと共にその罪を背負いましょう。  私はあなたと共にその報いを受けましょう。  あなたに向き合い、あなたに尽くし、あなたに嫌われましょう。  あなたがあなたであれば、  その全てを愛しましょう。  私はあなたの全てでありたい。  ――だから、  あなたは私の全てでいてくれませんか?  
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