初めてキミを見た日

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「うん、いーと思うよ」 そんなこんなで この恋心を日高に相談したところ なんとも軽く返されました 「おま…っ、こっちは真剣なんだよ!」 「だーかーらー、いいと思うって」 「具体的に!」 ついつい声を荒げると 教室内が静まる 「落ち着きなさいな隆弘くん」 「キモいから」 「……ゴホンッ まぁ、あんだけ可愛けりゃ好きにもなるよ」 「言っとくけど、俺は顔だけじゃねーからな」 「はいはい、…で?」 「で?」 聞き返すと、呆れた顔になる日高 「告白だよ、するの?」 「あぁー………考え中」 「ま、無謀だろうけど」 「…やっぱり?」 「だって千晃ちゃんが告白オーケーしたの聞いたことねぇよ」 …おい、いつから千晃ちゃん呼びしてんだよ 「だよなぁ…」 「お前は違うかもだけどな」 「…え?」 「千晃ちゃんとあんなに仲良くしてるの、おそらくお前だけだろ」 「マジ?」 「千晃ちゃんあんまり男と接しないらしいんだよ、モテるのにもったいないよな~」 「へぇ~…」 「だから、可能性はあるんじゃねぇ?」 そんなこと言ったら日高クン、 ボク、自惚れますよ 「告白するときは教えろよ! 応援はしねーけど」 「そこはしてくれよ」 「アイドルとお前が、万が一付き合ったりしたら 男子生徒を敵に回すことになるから おぼえとけよー!!」 日高はそう言って、部活の道具を持って 教室を出ていった 日高、 …付き合えたらの話、でしょ
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