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「なに、前の私と違いすぎて開いた口もふさがらないって感じ?」
あの可愛い声じゃなくて
トゲのある皮肉な言い方
「だいたい、ここで告白って……
センスないわね~(笑)」
ゔっ…………
「どうせ、僕と君が初めて出会った運命の場所とか思ってんでしょ?
はっ、くだらない」
恐い、この人恐いよ……(泣)
「いい加減、なんとか言ったら?」
少しイライラしだしたみたいだ
俺は少し息を吸って
思い切って聞いてみた
「ダレですか?」
彼女は目をまん丸にして
「ぶっ(笑)」
吹き出した
「アハハハハッ 見込んだだけあるわー!西島くん面白すぎ(笑)」
ゲラゲラ笑う彼女
「えーっと、伊藤千晃です」
笑いすぎて若干涙目の伊藤さんは
丁寧に自己紹介をした
「だって、」
「言いたいことわかるよ」
落ち着いた伊藤さんからは
笑顔が消えていた
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