日常

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…あ、そうだ 「ねー、」 「なに?」 冷蔵庫を開けながらジュースのペットボトルを取り出している 「あ、俺にもちょうだい」 「自分でコップ出して」 俺は腰を上げて実彩子の横に立つ 「もしさ、真司郎くんに触るなって言われたらどうする?」 「なに急に」 たしかに、急に言っても意味不明だよな 「俺の彼女変わっててね、」 「え、隆弘彼女いるの!?」 あ、やべ 口がすべった こうなるとめんどくさい 「どんな子?同い年?」 「普通に可愛い。同い年」 「どっちから?隆弘?」 「俺」 「キャー、やるわねあんた!写真とかないの?」 「ない」 マシンガンのように次々と質問してくる 「え、プリとか撮ってないの?」 「撮ってない」 「今どき珍しいね」 「そこで相談」 「はい?」 「俺のこと好きになってもらうにはどうすればいいと思う?」 「は?両想いじゃないの?」 「色々ワケありなんです」 「へぇー…」 実彩子はジュースの入ったコップをゴクリと飲んで 「デートにでも誘えば?」 いとも簡単に言い放った
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