156人が本棚に入れています
本棚に追加
(―――あっ、良い隠れ場所発見!!)
角を曲がったところで隙間に入り込んで、ユニスの追跡をやり過ごす。
…何かが目の前を奇声を発しながら通り過ぎていった。
「…………はぁ……、…い、行ったか。」
「ダレガ?」
背後から、声がした。
嘘だ嘘だ嘘だ!!だって、この隙間は一人がやっと入れるくらいなのに、どうして…!
恐る恐る振り返ると、暗闇の中、紅い瞳が俺を見つめていた。
「えっ……アッ―――――――――――!!!!」
泣いた。
最初のコメントを投稿しよう!