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家にも、ボクの居場所はなかった。両親は与えられた爵位の権力を使って豪遊、ボクに見向きもしなかった。
家にいる使用人たちも、傷つきボロボロのボクに対し常にめんどくさそうな態度だった。
ボクは一人だった。
日々が嫌になり、ボクは逃げ出した。
お金ならあった。これで食べ物の心配はないだろう。
問題は宿だ。泊まればすぐにバレるだろう。
仕方ない、雨風凌げればいいか。
そんなわけでボクは王都の中を転々とした。
何度か王都を出ようしたが、衛兵が常にいるため出来なかった。
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