ボクは、

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ボクと"ボク"の叫びが重なった。 バシュッ… "ボク"の肩には甲冑を纏った左腕だけがぶら下がっていた。 そこから先は酷いものだった。突如として広場に出来た真紅の池の上に"ボク"はいた。 その光景に周りは阿鼻叫喚の渦に包まれた。 肩から無惨な姿になった騎士の残骸が落ちた。 ボクはそれをただ呆然と見つめていた。 何かが近づいてくる。 「……き…お…ろ…」 「起きろ!」 そこでボクの意識は覚醒した。
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