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看守の声で目を覚ました。
今日ボクは死ぬ。
真っ先に思いつくのはそれだった。
「行くぞ。」
牢から出され、王宮を出る。
そして広場への道を歩く。
寝たことでスッキリした頭で今までのことを振り返る。
生まれ、もてはやされ、虐げられ、殺し、そして殺され。
辛い日々を思い出す。思えば、ボクが苦しんでいたときに誰か一人でも手を差し伸べてくれただろうか?
ボクは苦しんで誰かに助けを求めた。しかし誰も助けてはくれなかった。
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