departure

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そんな世界で一人で生きてきて、苦しみぬいた挙げ句ボクは殺されてしまうのか? そこで気づく。 王はボクが将来刃向かうことを恐れて、今殺すのだと。 役に立たない大きな力は危険だからと。 こんな力持ちたくて生まれてきたわけじゃない。 ボクには普通の暮らしさえ許されなかった。 それは何故か? 人類が魔族を滅ぼすため強い力を欲し、ボクにはその力があったからだ。 こんな世界ならいっそボクが滅ぼしてやろうか。 でもボクはこれから死ぬ。 気づけば広場にいて、ギロチンに頭を固定していた。 死が間近にやってくる。 あぁこんな世界、
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