この｢世界｣に殺された

regenerate

神は続ける。
｢もう一度あの世界に行き、欠けた心を埋め直すのだ。｣

｢だが猶予もある。十二年だ。世界の理が新たに構築されるまでの十二年の内に心を満たすことが出来なければ…｣

｢………｣
ボクはただ沈黙を守る。

｢お主の存在は崩れ、消滅し"無"へと還るだろう。｣

｢さあ、お主はどうする?｣

そんなもの決まっている。

｢あぁ、行くよ。ただその前にボクの魔力を消し去って欲しい。｣