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なにやらいい匂いがする。
「……ッ!」
起き上がろうとするが身体が軋み言うことを聞かない。
「起きたか。」
一人の男がこちらへくる。
「ウォルターウルフに襲われているお前をみた時はビックリしたぜ。」
男はそう言って笑いかけてくる。
ボクは男をよく見た。
身長は180くらいだろうか、ベッドで横になっているボクに目線を合わせてきた。
頭のてっぺんからつま先まで全身黒づくめの男は、漆黒の瞳でボクを見つめ言った。
「俺の名前はレイン・ファンダリア。レインと呼んでくれ。」
そう、これがボクと師匠の出逢いだった。
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