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「そんなことより、腹減っただろ。なんせ3日も寝てたんだからな。」
ボクはそんなに寝てたのか…
「スープを作ったんだが、起きれるか?」
ボクは再び身体を起こそうとするが、どうにもならないため首を振る。
「起き上がるのも無理となると一人で食べるのはもっと無理か、しょうがねえか。」
そう言ってレインはボクの背中に手を回し、壁にもたれかかる形にしてくれた。
「ほら、口開けろ。ゆっくり飲むんだ。」
とてもいい匂いのスープだ。しかもお腹が空いているボクにはとても美味しそうに見えた。
こんな状態でゆっくりといわれてもそれは無理な話だろう。
ボクは差し出されたスプーンにかぶりついた。
「……おい…しい。」
今まで食べてきたどんな高級料理よりもそのスープは美味しかった。
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