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するとレインは疑うような目を向けながら説明してくれた。
「ここは"魔境の森"魔族の世界と俺たち人間の世界の狭間にある森だ。」
「当然魔族も出る。」
「そんな森だから、世の中で不要とされた人間なんかが良く死に場所をさがしてここにくるんだ。」
レインは一瞬哀しい目をした。
丁寧な説明を受けたが、ボクにはいまいちピンとこなかった。
「おいおい…そんなこともわからずこの森にいたのか?」
そこでレインは間を空け、
「お前、記憶喪失かなんかか?」
ボクは、
「……わからない…」
とだけ答える。
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