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「………」
目が覚めると暗く冷たい場所にいた。
手足には枷がつけられている。試しに魔力をながして断ち切ろうとしたが体に力が入らない。これが魔力抑制阻害器具なのだろう。
なぜこんなものをつけられているのだろうか。思い出せない。
しばらく考えていると誰かきたようだ。
ボクの前に立った看守は言った。
「目ぇ覚めたか。ったく、なんでこんな牢獄にいるかわかんねーって顔だな。」
看守は握りしめた拳で鉄格子を殴った。
「ちくしょう!お前のせいで、お前のせいでアイツは!!」
ボクは怯えていた。目の前の人が何を言っているのかわからないからだ。
「チッ……そこで大人しくしてろッ」
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