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プロローグ
あの日、突然に・・・。
そう、本当に突然に・・・。
私は大切なモノをなくした。
それは、人であったり。物であったり。
心であったり。
時を刻む音が部屋に響き渡るが、私の中の時は止まったまま。
孤独に押しつぶされそうになる。
けれど、あの日、あの時、貴方に出会って全てが変わった。
暖かい手と、声。
その手に触れた時、一瞬にして光が射し込んだ。
人から愛される幸せ。
人を愛する幸せ。
私に教えてくれた。
漆黒な闇を纏うはずの貴方は、とても暖かかった。
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