エピソード1

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「もしもー『優か?今何処にいんだ!?』」 うるさい!声大きい人がここにもいた。 『どうした?なんかあったのか?大丈夫か!?』 「大丈夫だから・・・うるさい・・・」 これじゃあ、さっきの京さんと秀さんじゃん! 『今何処にいんだ?』 拓真は声の音量を抑えるつもりはないようだ。 「マンション着いたとこ」 『あ?』 「今行くから待ってて」 『おいっ・・・』 「はぁー」 拓真が何か言いかけたが、そのまま通話を切りため息をついた。 「切っちまっていいのか?」 「うん・・・いつもの事だし」 「そうか」 いつの間にか煙草を吸っている京さん。 口元で小さな赤い光が灯っていた。
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