4429人が本棚に入れています
本棚に追加
/224ページ
「んっ!おいしいっ!!」
拓真と蒼さんとの話しで気持ちの落ち着いた私は、目の前に並ぶ蒼さんの作ってくれた料理を口にした。
「これ、すっごく美味しいです!」
「よかった」
蒼さんの作った料理はどれも美味しく、自然と笑みが溢れる。
私もこういう風に作れたらな。
「ほら、これも食え」
「うん!」
お腹がいっぱいだったはずなのに、お箸が止まらなくなる。
これも美味しいっ!
「優ちゃん美味しそうに食べてくれるから嬉しいよ」
「だって美味しいんですもん」
その後も拓真と食べ続け、カウンターに並べられたお皿は、あっという間に空になっていった。
「ごちそうさまでした!」
く、苦しい・・・。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
蒼さんは食後のコーヒーを入れてくれた。
バックから煙草を取り出し、京さんから貰ったZZIPPOで火をつける。
___ふぅ・・・。
食後の一服に幸せを感じた。
「気に入ってくれた?」
空になったお皿を下げながら、蒼さんが尋ねてきた。
「え?」
「俺の店」
「はい!お店の雰囲気も好きだし、蒼さんの料理すっごく美味しいし!」
「よかった」
お皿を下げ終えた蒼さんは、私の隣に座ると煙草を取り出し吸い始めた。
最初のコメントを投稿しよう!