番外編

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「おい、今日どうすんだ?」 俺は、事務所のソファーに深く腰掛けながらタバコを吸う男に尋ねた。 「・・・」 その男から返事はおろか、何の反応も帰ってこない。 聞こえなかったのか? 俺はさっきよりも少し大きめの声で再び尋ねる。 「おい、京! 今日どうす・・・」 「うるせぇ、聞こえてる」 京は片耳を抑え、眉間にシワを寄せた表情をこちらに向けた。 「聞こえてたんならなんか言えや!」 「いきなりどうするって聞かれても、何のことかわかんねぇだろが」 「・・・」 今度は俺が無言になった。 ・・・それもそうか。
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