番外編

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「集まっとるなぁ」 龍神の倉庫に近くに連れ、改造されたバイクや車が増えていく。 その停車されたバイクと車の間を通り、倉庫の前まで車を進めると、自分が運転する車と同じ、異様な雰囲気を出す車が先にとめられていた。 その車の横に立つ、黒縁眼鏡の黒のスーツ姿の男を見つけた。 「なんや、葵さんも来てるやんけ」 久しぶりに会う葵さんは、柔らかい笑顔をしていた。 「ん?女?」 葵さんが笑顔を向ける先には女が二人。 一人は、ベージュ色の頭した如何にも女の子って感じの女。 もう一人は、キャラメル色の長い髪を持つ綺麗な顔した女だった。 「珍しいなぁ」 倉庫に女がいる事も、葵さんがあんな優しい顔をしてるのも。 「あの子ら誰の連れやろな?」 俺は車を葵さんの車の後ろに止め、後ろに座る京に振り返った。 京はスモークの貼られた黒い窓から外をじっと眺めている。 その視線を辿ると、先程まで俺も見ていた葵さん達がいた。 『ガチャ』 不意に車のドアが開けられる。 涼が運転席、渉が後部座席のドアを開けたようだ。 「お疲れ様です」 「おう」 俺と京は久しぶりに龍神連合会の倉庫へ降り立った。
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