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少し深く尋ねてみると、どうやら半同棲生活をしているらしい。
あの渉がだ。
その事に関しても俺は驚いた。
渉の女絡みの話は聞いた事がない。
むしろ女に興味がねぇんじゃって話まで出ている。
そんな奴が、幼馴染みとはいえ女と生活していたとは。
誰も知らない事だった。
優ちゃんを気遣っての事だろう。
おそらく大切な人を護るために・・・。
「京、これは手強いぞ」
「・・・」
俺の言葉は聞こえただろうに、京はだんまりを決め込んでいる。
俺はどちらを応援すべきか・・・。
京に俺に任せとけとさっきは言ったものの、これまでの渉の話を聞くとなんだかやるせない気持ちになっていた。
二人とも俺の大事なダチと後輩。
出来ればどちらにも幸せになってもらいたいが、恋愛においてそれはない。
・・・選ぶのは優ちゃんか。
「あの・・・何のことですか？」
当の本人は分かっていない様子。
「まぁ、そのうち分かるわ！」
そう言う俺の言葉に首を傾げていた。
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