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竜騎士は剣を刃のない部分を両手で握り、スサノオの一撃をしっかりと防ぐと、そのまま渾身の力を込めて押し返した。
「くっ……!」
連撃で体力を失っていたスサノオが体をよろめかせ、すぐに体制を立て直した時だ。
スサノオは自分の目を疑った。
目の前に、竜騎士がいない。
「馬鹿な……!?」
先ほどまで目の前にいたはずの竜騎士。辺りを見渡す。竜騎士の姿は見えない。
「一体どこに…………」
そう言って自分の足元を見た。すると、自分の影が肥大化していた。
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