パズドラワールド

24/26
前へ
/114ページ
次へ
良い奴だな。 竜騎士にはそう聞こえたような気がした。 スサノオは渾身の力を振り絞って、竜騎士の手へと顔を近づけた。痛むわき腹をよそに、その勢いで竜騎士の指にかぶりつく。 「いっ……!!!」 余程の力で噛んだのだろう。指から血が滲み出た。そして、何があっても離さないよう力を込めた手を瞬間的に離してしまう。 「しまった!! スサノオ!! スサノオーーーーーー!!!」 あらん限りの声量でそう叫んだが、声はスサノオには届かなかった。 スサノオは闇の中へと消えてしまっていた。
/114ページ

最初のコメントを投稿しよう!

71人が本棚に入れています
本棚に追加