パズドラ小説

パズドラワールド

自分の体格と鎧、剣の種類を見極め、そこからどのように攻めるのがベストか。体格の大きな自分が目先で戦い辛くなるのは必然だし、武器の形状からして突くか刃先で裂くことも分かる。ならば敵の懐に飛び込む恐れを捨てて、体力を少し失ったところで全力で近接戦で攻める。頭でやろうと思っても、実際には体力や恐怖の関係で実現し辛いことを、こいつは私を馬鹿にした……いや、する前からやろうと決めていたに違いない。でなければ、私を小馬鹿にして間合いをあえて詰めさせるなんて真似はしないはずだ。
こいつ……できる。さすがは決勝まで上がって来た男だ。チャラそうでどうしてこいつが、と思ったりもしたが、このスピード、冷静さ、そしてパワー。やはり見た目で判断してはならないということか。
スサノオの連撃はとどまることを知らず、体格も大きな竜騎士が完全に押されていた。観客の声も段々とスサノオ贔屓のものが多くなっている。押せー! スサノオいけー! と。