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『どうしたの?。政樹君。にやついた顔をして。』
その先生は俺を見つめて言った。
俺は急いで顔を引き締めて弁当を開ける。
そんな彼女の名は桜音 梨花(さくらね りか)。
栗色に近い茶色のショートヘアー。
目はどこか大人びていて、儚げな艶やかな感じがする。
本当に大人っぽい人だ。
俺達が付き合っているのは彼女が昔、男に絡まれているところを俺が助けたのがきっかけで。
俺達は誰にも知られないように今は付き合っている。
『うん。うまいっす。弁当。』
俺は弁当を食べながら彼女にそう言った。
『そう!。良かったー・・。朝早くに起きて支度して正解だったわ。』
そんな彼女はとても嬉しそうで安堵の表情も浮かべる。
『桜音先生の弁当はいつもおいしいんで俺も安心して食えますよ。』
俺は食べ終わって彼女にそう言った。
本心である。
『そう。ならいいんだけど。あ、そろそろお昼休みも終わりだし帰りましょうか。』
先生は立ち上がっていく。
俺達は時間差で屋上を出て行くようにしている。
少しでも怪しまれないように。
俺も少し時間が経ってから降りる。
教室に入ると次の授業の用意をみんながしていた。
『お帰り。今日もラブラブお昼休みか?。』
ニヤニヤとメガネをかけた俺の友人がそう言う。
『センス無いぞ。お前。』
俺はそうその友人を睨み言った。
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