上弦の月に…

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何も聞こえない。 静寂が、アタシを襲う。 さっきまで聞こえていた足音も、ピタッと消えたまま。 闇と一体化している。 小さな月は、相変わらず消えたままだった。 弱虫な、月。 そして、アタシも弱虫。 激しく打つ鼓動が、そう言っているみたいだった。
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