上弦の月に…
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いつものことだ。 もう、慣れた。 そう自分に言い聞かせてみても、やっぱり怖かった。 足音が近づくたび、アタシの鼓動がトクトクと体を打ち続けた。 目を開けても、目を閉じていても、そう変わらぬ暗さ。 頼りなく発光していた小さな月が、どこかえと消えていた。
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