一楽章 新しい風

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あっという間に授業が終わり、放課後になる。 それぞれ生徒は部活へと向かう姿がたくさんある廊下に誓音もいた。 いつ持ち込んだのかわからない細長い、でも割りと大きい赤いケースを左手に持っている。 小柄な彼女には少し大きく感じるであろうそのケースを慣れた手つきで運んで行く誓音。 向かう先は、音楽室。 彼女が変えると宣言した、吹奏楽部の拠点となる場所だ。
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