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「あなたが、入部希望の佐藤さん?」
「はい。佐藤誓音です。よろしくお願いします。」
「ああ、こちらこそよろしくね。私は吹奏楽部の顧問の森千代子よ。でも……本当に良いの…?」
顧問の森先生は不安そうに誓音に尋ねた。チラチラと好き勝手している部員を見ながら。
「はい。だってあたし音楽好きですから。」
晴れやかに言った誓音に、なぜか安心を感じた森は「この子なら、なにか変えてくれるかもしれない。」と期待に似た心持ちになった。
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