一楽章 新しい風

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ゆっくりと2年3組の教室に入って来たのは、校舎を見上げていたツインテールの少女。 「…佐藤誓音です。父の仕事の関係で引っ越してきました。これからよろしくお願いします。」 ペコリと礼をした誓音を見てクラスはワアッと沸き立つ。こんな田舎に転校生は珍しいから無理もないだろう。 挨拶もそこそこにして、空いてる席へ座るように言われ、誓音は一番後ろの窓側の席へと座る。
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