一楽章 新しい風

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ニコニコと笑う誓音の様子は、クラスメートの目には少し不思議に映った。 だが、彼女自身はごく普通の女子高生だ。 大抵の物語だと、転校生はスーパー優等生のパターンが多いが、誓音は授業で当てられて答えられない時もあるし、運動も並外れた能力を持っている訳ではなかった。 こんな風にごく平凡な人間だったからなのか、逆にすんなりクラスの輪の中に誓音は入ることができた。
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