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 その少年は、雪が降り積もる森を進む。ただひたすら進み続ける。しばらくすると、木々の間に一軒の小屋を確認できた。 「ジク、あそこで休もっか」  少年はそう呟き、小屋へと歩みを進めた。小屋の前に着くと、少年はドアを2回ほど、叩いた。 「すみません」  すると、ドアが開いた。ドアの隙間から、白髪で少しふっくらしたお爺さんが顔を覗かせた。お爺さんはおやっという表情で少年を見つめ、 「坊や、どうかしたかね」 と、そう言った。少年はその問いに対し、 「はい。今晩ここに泊めてもらえませんでしょうか」 と答えた。
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