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「自分も…?」
「自分を許せるというか、肯定出来るというか」
自分で自分の、価値を見出していけるんじゃないか。
そう思っているからだった。
綸は、身体を寄せてくる。
「(―――)」
しかし、肩口にかかる雨が気にならないほどに、気になる感触がある。
「(胸当たってるって言えないよな…)」
そう、ピッタリ、横とか、斜め後ろからついてくる綸。
ほとんど抱きつかれているようなほどの距離感で、その胸が色んなトコにあたっている。
こんなに綺麗な子なのだ、妹分とはいえ、つい意識してしまう。
「(この子のことだから、多分素でやってるんだろうが…)」
ワザと当ててるのよ♪というようなキャラではない。間違いなく。
しかしこの子、昨日から思っていたけど、バストサイズ自体はかなりボリューミーだ。
意識しないようにはしてたが、きっと、着痩せするタイプなのだろう。
あえて冷静に振舞っているが実のトコロ結構ヤバい意識である。
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