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玄関のすぐ近く……入って左の方に扉があったため、開けてみた
…うん、普通にトイレと風呂があった。
いや、別にあるのはいいんだけどさ、なんていうか、普通過ぎるっていうか……
さっきのゴキ○ブリ様を見たら、ここにも人工的に作られたような生き物がいるのかなとか思ったんだよね。
期待してすみません
「………」
扉を閉め、次はリビングに向かった
リビングはちゃんと清掃されているのか、カーテンが閉まっていて暗くてよく見えないが、綺麗なことはわかった(多分)
「あっ、あれは何だろう」
ダイニングテーブルの上に雑誌が置いてあり、それに近づこうとした
その時だった
「…っ…!?」
思わず息を飲み込んだ
足元にはどこからか飛んできた槍が刺さっており、あと数㎝ズレていたら足を貫いていただろう
「あ、危なすぎるよ」
へなへなとその場に座りこむ。
足はガタガタ震えていて、瞳には涙がたまっていた
「……た、立たなくちゃ」
頑張って立とうとすれば、失敗し、尻餅をつく。
やっと立てたと思っても、身体がいうことを聞かず、産まれたての小鹿のようになる
「…れ、冷静になろう…」
ダイニングテーブルを支えにして、深呼吸を何度も繰り返しする。
深呼吸のおかげかどうかはわからないが、数分したら足の震えが止まり普通に歩けるようになった
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