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「ちなみに、こんなのもあったんですよ。
島崎翔太は平凡顔だが決して不細工というわけではなく、印象が薄い顔をしているだけである。決して不細工ではない。大事なことなので二回言いました
恋人は過去に二人いたが、島崎翔太はかなりの奥手のため、いろいろと誤解され振られる
阿修薔薇学園唯一のノンケ。
趣味はー…」
「ちょっとまって!」
…恐ろしい、そんな個人情報をこの男はどこで集めたのだ
調べたということはネットなのだろうが、そんなプライバシーの侵害に関わるようなものを掲載した覚えはない
そもそも、彼女がいることは誰にも言っていないはずなのに…
怪しげに男を睨むと、目があった瞬間花が咲いたような笑顔になった
「あ、ちなみに俺の名前は城之崎倖キノサキ ユキ
まだ来週のジャ🌕プが気になるから呪わないでね」
星が出そうなウィンクをされ、気持ちが悪くなった
あれ、この子もっと暗い感じじゃなかったかな…
疑問に思いながらも、首を少し傾げると、あっ、そういえば…と目の前の男を見た
「城之崎倖って…君が不登校児?」
ホスト教師が教えてくれた名前と一緒だったため、まさかと思い聞いてみた
まぁ、彼の部屋にきたのだからそうでなくては困るが
「失礼ですね、不登校じゃないですよ
ちゃんと寮で勉強してますし、時々寮の周辺を散歩してます
…学園には行ってないんですけどね」
それを世間では不登校って言わないのかな…
と言いたくなるが、さっきのようにめそめそとされてしまうのは何かと面倒なので我慢する
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