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というふうに頭の中で叫んでいると、先生の為に淹れていたお茶が湯呑みから溢れていた
「……俺ってば、ドジっこさんね」
ボソリと呟き、愛しのペット(ゴキブ○リ様)が持ってきたタオルでこぼれたお茶を拭いた
水分を含んだタオルを床に投げ捨てると、また別のペット(ゴキ○ブリ様)がその濡れたタオルをどこかへと持っていった
…おそらく、脱衣所だろう
いやー何というか
我ながらすごいペット(ゴキブ○リ様)を造りあげたものだ
と、ミサカはミサカは自画自賛してみたり
……このネタ、もう古いかな
溜息をつきながらお茶をトレイにのせると、先生がリビングからこちらを見ていた。うわぁ、驚いたな、もう!(はぁと
「……何ですか」
「あ、うん。いや、遅いからなにしてるんだと思ってね」
「あー、すみません、お茶用意できたんで、すぐ行きます」
もう、最近の若者はせっかちね!
もう少し我慢ができないのかしら!ぷんぷん
「はい、どうぞ。
俺が愛を込めて淹れたお茶です」
勢いよく湯呑みを置くと、俺は先生の真正面に座った
先生はお茶を訝しげに見ると、俺とお茶を交互に見始めた。なによ、なんなのよ……文句でもあるわけ?
「毒なんていれてませんよ?
そもそも、初対面のあんたを殺しても俺に特がない
恨みがあるわけでもないですしね」
「いやいやいやいや、最初僕のこと殺そうとしたでしょ!
それになにこのお茶!
あきらかに色がおかしいから!なにこの毒々しい色!紫色なんて初めて見たよ!?」
いやいやいやいや
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